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カレーの豚肉減らして大豆に・揚げ物は手作業で…食材価格が高騰、学校給食を直撃 - 読売新聞オンライン

 食材価格の高騰によって、学校給食で安価な食材への切り替えや給食費値上げの動きが相次いでいる。ロシアのウクライナ侵攻でさらなる物価上昇が見込まれるが、限られた予算で子どもたちにおいしく栄養のある給食を食べてもらおうと、現場は工夫を凝らしている。(佐々木伶)

 カレーライスにほうれん草のソテー、アップルパイ――。

 今月14日、千葉市立新宿小学校の給食で出された新入生歓迎メニューだ。カレーには大豆を入れ、豚肉を減らし、アップルパイは既製品を買わず冷凍のパイシートを使い給食室で焼いた。同市の給食費は小学4~6年で1食288円程度。1日800食を提供する同校ではこの日、カレー1食だけで3円節約できた。5年生の児童(10)は「大豆は食感がコリコリしておいしい」と笑顔を見せた。

 明妻紀子・栄養教諭は、「大豆で不足しがちな鉄分を補え、ゆで汁のうまみも加わる」と話す。値上がりしたサケの量を減らすため、チーズを加え、春巻きの皮で包んで揚げるメニューも人気という。

 異常気象による不作や新興国の経済発展による食肉需要の増加などで、食材の値上がりが続いている。消費者物価指数でみると、国産豚肉とサケは5年前に比べ約1割高くなっている。

 一方、給食1食に必要なカロリー(10~11歳で780キロ・カロリー)や鉄分などの栄養素は、学校給食摂取基準で定められている。現場は、限られた予算で基準を満たそうと知恵を絞る。

 埼玉県川口市立柳崎小学校では13日、「豚肉のゆず香あえ」などが出された。

 同校を含め21小中学校を担当する元郷学校給食センターでは、毎日1万2000食を作り、味付けされた加工品を使うことも多かった。今年度からは、割高な加工品でなく、揚げ物の衣付けなどを手作業にし、1食あたり5円程度抑えた。

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