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デルの「XPS 13」2020年モデルは、高性能でもち運びやすい最高の選択肢になった:製品レヴュー - WIRED.jp

デルのノートPC「XPS 13」の2019年モデルは、薄型ノートPCのほぼ完璧な姿とでも言うべきものだ。それが今年、さらにパワーアップされて帰ってきた。

XPS 13の20年モデルは、旧モデルにさまざまな細かい改良が加えられている。買ったばかりのノートPCを捨ててまでこのXPS 13を買う必要はないが、高性能でもち運びやすく、スタイリッシュなノートPCを買いたいと思っている人にとって、これ以上の製品を見つけることは難しいだろう。

広くなった作業領域

「9300」という型番で呼ばれるこの20年モデルは、閉じた状態だと18年に米国で発売された「XPS 13 Developer Edition」と瓜ふたつである。XPS 13の外観のデザインは、この数年で変わっていないからだ。ところが、ひとたびカヴァーを開ければ、両者の大きな違いがわかる。

20年モデルの最も明らかな改善点は、ディスプレイが大きくなったことだ。デルの「InfinityEdge」ディスプレイは、これまでも市場の製品のなかでは最もベゼルが薄い部類に入っていたが、薄かったのは下部を除く3つのベゼルだけだった。しかし、今回のモデルは上下左右すべてのベゼルがスリムになっている。しかも、アスペクト比が16:9から16:10に変わったおかげで、作業領域がかなり増えている。

Dell XPS 13 (2020)

PHOTOGRAPH BY DELL

たった1cmちょっとでそれほどの違いが出るのものか、と思うだろう。実際に「特に変わりない」と言うつもりだったのだが、実際にははっきりとした差があった。

広くなったディスプレイは実に使いやすく、旧モデルに戻るたびにこの広さが恋しくなるほどだった。上下にほんの少し余裕ができたことでウェブページが読みやすくなり、Slackの画面を見るのがあまり面倒ではなくなった。「darktable」で写真を編集するときも、写真が見やすくなっている。

新しい相棒に出合う

大幅な改善はキーボードにも見られる。以前は矢印キーが半分の大きさに分割され、左矢印キーと右矢印キーの上半分はそれぞれページアップキーとページダウンキーになっていた。それが20年モデルではページキーがなくなり、左右の矢印キーがフルサイズになっている。

ただし、ページキーを押すには、ファンクションキーを押しながら矢印キーを押さなければならない。個人的にはページキーを使わないので、新しいレイアウトのほうがはるかに好みだが、この変更を嫌がる人もいるかもしれない。また、本体カラーがホワイトのモデルでは、キーボードのバックライトが弱すぎるので、真っ暗な部屋以外ではキーが見づらい。

Shiftキー、Enterキー、Caps Lockキーをはじめとするキーは大きくなり、使いやすくなった。タッチパッドもやや大きくなったので、以前のXPSで経験していた「右クリックし損ねる問題」はなくなりそうだ。

Dell XPS 13 (2020)

PHOTOGRAPH BY DELL

ちょっとした不満も

デルいわく、ヒンジも以前より「洗練された」らしい。だが、この新しいヒンジにそれほど感動を覚えなかったし、特筆すべき点だとも思わなかった。しかも、本体を閉じた状態で縦置きにするとヒンジがうまく機能せず、カヴァーが勝手に開くことがある。このため本体をバッグに入れておくと、ディスプレイとキーボードの間に物が挟まってしまう。

もうひとつの不満は、USB-Cポートがひとつ減ってふたつになったことだ。ただ、幸いなことに「MacBook Air」とは違い、左右の側面にひとつずつポートが搭載されている。一方のポートに大きなドングルを取り付けるために、もう一方のポートからケーブルを抜く必要はない。

パワーは十分

今回テストしたXPS 13は、第10世代Intel Core i7プロセッサー、16GBのRAM、512GBのSSD、それに4Kディスプレイを備えた最高の構成のもので、価格は1,900ドル[編註:日本価格は22万1,980円~]だ。

Bluetoothスピーカーで音楽をストリーミングしながら、仕事で一日中ずっとブラウザーや「Windows Subsystem for Linux」を利用したり、「Zoom」でヴィデオ会議に参加したり、「Slack」でチャットしたりすることも余裕だった。

ベンチマークソフトも使ってみたが、ほとんどのユースケースで良好なスコアを記録した。また、動画のエンコードをしたところ、本体が熱くはなったが、膝の上に置いていても不快に感じることはまったくなかった。

XPS 13には、新旧合わせていくつかの構成が用意されている。最も安価な構成は、Core i3と4GBのRAMを搭載したモデルで、価格は999ドル[編註:日本価格は税別10万7,980円~]だ。このモデルは、今回テストしたCore i7搭載モデルのパフォーマンスには遠く及ばないだろうが、ウェブ閲覧や映画視聴、単純なオフィスワーク程度の作業なら問題なくこなせるだろう。

もっと負荷の高い作業をする予定がある人は、Core i5かCore i7のモデルにアップグレードすることをおすすめする。Core i5と8GBのRAM、512GBのSSD、それに1080pのディスプレイを備えたミドルレンジのモデルは、1,350ドル[編註:日本価格は税別17万9,980円~]とお買い得だ。

バッテリー切れの心配はなし

XPSのバッテリー寿命は、ほかのPCと同じく作業の内容によって大きく変わってくる。75パーセント以上の輝度で標準的な動画を再生したときは、13時間近く連続で動作した。これは、いままでテストしたノートPCのなかでも最高の部類に入る。新しいMacBook Airさえ8時間弱しかバッテリーがもたなかったことを考えれば、XPSの圧勝だ。

一方で、「HandBrake」を使ってドラマ「GALACTICA/ギャラクティカ」のDVDを再エンコードしてみたところ、わずか4時間ほどでバッテリーが切れてしまった。したがって、実際に利用できる時間は4~13時間だろう。

実際に普段通りに8時間ほど仕事をした際には、バッテリー切れを心配することはなかった。1080pのディスプレイを搭載したモデルなら、さらに長いバッテリー寿命が期待できる。

このノートPCは、あらゆる点でアップルのMacBook Airに匹敵するだけでなく、いくつかの点でクラス最高のWindowsマシンだ。もっとも、これは驚くべきことではない。なんといっても、最新のXPS 13なのだから。

◎「WIRED」な点

軽量・薄型の本体に、強力なパワーを備えている。ディスプレイは美しいだけでなく、旧モデルより大きくなった(4Kと1080Pから選択できる)。キーボードも改良され、レイアウトも使いやすい。バッテリー寿命が13時間である点も素晴らしい。

△「TIRED」な点

USB-Cポートがひとつ少なくなった。新しいヒンジのせいで、本体を縦にリュックに入れたときにカヴァーが開いてしまうことがある。キーボードのレイアウト変更にがっかりする人もいるかもしれない。

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