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カーネギーメロン大学、スマホを向けるとデバイス情報を示しスマート家電操作もできるAR技術を開発 - GIZMODO JAPAN

LEDの高速点滅を解読するそうな。

カーネギーメロン大学が、さまざまなデバイスに搭載されたLEDの光を利用して、その機器にまつわる情報を表示するARアプリを開発しています。

見えない情報を可視化

「LightAnchors」と呼ばれるこのアプリを使うと、向けられたデバイスからアンカー、つまり注釈を示す線がスマホの画面に示されるようになります。

たとえばクレジットカード決済機なら支払い金額が浮かび上がり、外の照明から建物名と開店時間が判明したり、マルチタップの光るスイッチから使用中の電力が、さらにはグルーガンの温度、警報機の電池寿命などが表示されるのです。

Video: Future Interfaces Group/YouTube

一度ロックオンすると、スマホを動かしてもアンカーはブレません。AR表示のために必要なのはLEDライトで、実は超高速の点滅バイナリーデータを暗号化しているのだそうです。そしてアプリは、その点滅を解読している、というのが仕組みとなっています。

アプリのみで完結する

公式サイトいわく、「LightAnchors」の利点は外部機器を必要とせず、最近のスマホが搭載しているハイスピードカメラがあればOKとのこと。アプリはWi-FiやBluetoothせず、クラウドに接続せずとも膨大なデータを保持しているので、スタンドアローンで使えます。そしてすでに世に出ている製品は、内蔵されたマイクロプロセッサーがLEDがを制御しているので、ファームウェアの更新でアプリが読み取れるようになるのだそうです。

まるで凄腕ハッカーか魔法使いのよう

デモ映像では、ライドシェアに使われる自動車のフロントライトから、自分が乗り込むべき車かどうかの判断もでき、スマホの画面からエアコンの温度調整が可能で、IoT家電の照明オン/オフまでやってのけました。ここまで来ると魔法のようですが、各デバイスから情報を引っ張り出すには、クラウドから詳細なデータベースを見つけることもある、と論文に書かれています。


「LightAnchors」は近々、iOS用のアプリをリリース予定とのことです。現段階ではどれほどのデバイスを認識するのかわかりませんが、実生活に役立つARの使い方として先駆けになって欲しいですね。

Source: YouTube, LightAnchors, ACM DIGITAL LIBRARY, Karan Ahuja via hackster.io

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