インターコムは、これまでの活動の中で数多くのソフトウェアを自社開発してきたが、創業以来の主力製品であり代名詞であるのは、インターコムという社名が示す通り、通信関連のソフトである。代表的なブランドとして、累計1万4000社以上が導入する「まいと~く」FAXサーバーシリーズをはじめ、累計3800社導入の端末エミュレータ「FALCON」、累計6万社以上の導入実積を誇るEDIソリューション「Biware(バイウェア)」などがあげられる。「BCN AWARD 2020」では、通信ソフト部門において20年連続で受賞している。
インターコムを紹介する上で、これらの製品や数字は実績として欠かせない要素である。もちろん、いまなお、進行形のラインアップでもある。ただそれよりも注目すべきは、これらのヒットした製品の開発過程で培った技術を周辺領域のソフト開発へと展開し、さらには同社が実績を残してきた従来のパソコンとパッケージソフトという所有型の世界から、モバイル・クラウドでの利用型環境へとソフトの提供形態や設計思想を変えてきたという姿勢だ。このカメレオンのように少しずつ姿を変えてきた適応能力と判断力が、インターコムを前へ先へと押し出してきた推進力となっている。
その成果として現在、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスと呼ばれていた十数年前から着手してきたストックビジネスのスタイルが固まり、収益も高いレベルで安定してきた。高橋啓介会長兼社長CEOは「今が最も調子がいい」と手応えを感じている。
このように、変わり続けられる力がインターコムの事業活動の源泉となっているが、その中で一貫して変わらないものもある。それが、自社製品開発に対するスタンスと、品質へのこだわりだ。東京・赤坂の小さなオフィスで収入が全くない中、高橋会長が仲間たちとイチから通信ソフトを開発していた創業時から何も変わらない。
ソフトの利用環境の多くがクラウドベースとなり、完成する前のベータ版でのリリースも珍しくない中で、今もなお一つのソフト開発には企画からリリースまでに2年近くを費やすこともある。リソースの投入を惜しまず、テストにも十分時間をかけ、万全を期して世に送り出す。発売後のユーザーサポートにも注力し、バグが出たらすぐに駆けつけてメンテナンスも行う。
そのような姿勢を貫いてきたことで、PCからスマートデバイスへ、パッケージソフトからクラウドコンピューティングへ、購入型からサブスクリプションモデルへと時流と共に周囲の環境が変わっていく中、どの時代のユーザーにも製品が受け入れられてきた。さらには、「高品質な日の丸ソフト製品という信頼感にもつながっている」と高橋会長は話す。
「われわれのミッションは、丁寧な製品開発を続けること。販売パートナーにとって、いかに売りやすいものにするかという意味も含めて、良い製品をたくさん作り続けなければならない。ビジネスモデルの面でも、売れ始めるまでに時間を要するクラウドのサブスクリプションモデルに軸足を置くのであれば、なおさら新しい製品を数多く開発していかなければならない」と、高橋会長はこの先を見据えつつ、常に新しいソフト開発の構想を練っている。
次回からは、時代の流れと共にインターコムがどのように主力製品の開発を行ってきたかを振り返りながら、今後のビジョンについても掘り下げていく。
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January 17, 2020 at 07:00AM
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