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「ホテル暮らし」20代女子が1年間の支出報告 インフレ直撃でも昨年より宿泊費が安価な理由|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイDIGITAL

「今年は141万3300円でした」

 こう話すのは、20代会社員のイワタリサさん。この金額は今年1年、ホテル暮らしをしてきたイワタさんが支払った宿泊料金、つまり住居費だ。今年は年362泊(予定分含む)して月平均11万7775円、1泊あたり3904円だった。この中には電気ガス、水道、Wi-Fi、部屋の清掃、タオルやリネンの交換、シャンプー、歯ブラシ、トイレットペーパーの備品のほか、場所によってはサウナやコーヒーなど飲料の費用が含まれている。 

 イワタさんのホテル暮らしは今年2年目に突入したが、新型コロナの影響が色濃かった昨年に比べて、逆境の一年だったのは否めない。5月には新型コロナの5類移行で行動制限が撤廃され、海外からのインバウンド(訪日客)が激増。インフレでモノやサービスの価格が軒並み高騰した影響が、ホテル暮らしにも直撃したからだ。
 
「宿泊料金の値上げもそうですが、部屋の空きが少ない中で予約を入れるのに苦労しました」

 そのため、昨年とは宿泊パターンを大きく変えたという。
 
 そのおかげで、330泊で135万3640円、1泊あたり4101円だった昨年(20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?)と比較しても、1泊あたりの料金を抑えることができた。宿泊料金が高騰する中で、大健闘といえるだろう。どういう点を心掛けたのか。

「昨年は東京都心のホテルを中心に滞在し、期間も1週間から長くて2カ月半とさまざまで、比較的短期間で次のホテルに移動していきました。初めてのホテル暮らしだったのでビジネスホテルではなくでいろんな場所のオシャレなホテルに泊まりたかったのですが、コロナで料金が全般的に抑えられていたおかげでホテルが選びたい放題だったのが、私のわがままを可能にしたように思います。今年は料金が抑えられているビジネスタイミングでホテルを予約して長めに滞在したほか、郊外にあるマンスリーマンションも併用を活用したのが大きかったと思います」

 イワタさんが今年暮らしたホテルは次の通りだ。

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・1~2月 西鉄イン日本橋(56日間)
・3月   R&Bホテル東日本橋(17日間)
     TOMOS学芸大学 by goodroom(14日間)
・4月 TOMOS学芸大学 by goodroom(30日間)
・5~6月 ベッセルイン高田馬場駅前(61日間)
・7月 チサンホテル横浜伊勢佐木町(31日間)
・8月 TOMOS保土ケ谷 by goodroom(31日間)
・9~11月 品川プリンスホテル(91日間)
・12月 品川プリンスホテル(8日間)
     ホリデイ・イン&スイーツ新大阪(Holiday Inn & Suites Shin Osaka)(13日間)
     品川プリンスホテル(6日間)
     東急ステイ日本橋(4日間)
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 昨年と異なる点は、最終月の12月を除いて、長期滞在が基本であるということ。比較的安価に泊まれるビジネスホテルとマンスリーが中心となった。ホテル暮らし2年目で、生活や心境にも変化があったという。

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