本格的な夏を前に、日よけとして親しまれる「よしず」の生産が最盛期を迎えている。渡良瀬遊水地産のヨシを使う栃木市藤岡町部屋の松本八十二(やそじ)さん(81)方では猛暑の中、妻とベテラン従業員ら計四人が作業に追われている。
「今年の夏は暑いらしいね。コロナ禍明けでもあり、多くの注文がある」と松本さん。作業は今月末まで続き、約四千枚の出荷を目指す。
よしず作りは冬季に収穫したヨシを乾燥、選別、皮むきし、専用の機械でヤシ科のシュロ縄を編み込む。
一九六〇年代には、遊水地を囲む四県で約八百人の生産者がいたが、安価な中国製に押され、生産者は激減した。近年は、丈夫な国産品が見直され、人気は高まっているという。
松本さんは「去夏の異常な暑さのおかげで硬くしっかりしたヨシが採れた。質の良い品を出荷できている」と胸を張る。
松本さん方のよしずの長さは一・八~三・六メートル。学校や事業所、マンション・ベランダ用まで幅広く対応し、個別の注文も受け付けている。問い合わせは松本さん方=電0282(67)3070=へ。(梅村武史)
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