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NY円、反発 1ドル=105円30~40銭、トランプ大統領のコロナ感染でリスク回避 - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=戸部実華】2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=105円30~40銭で取引を終えた。トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まり、低リスク通貨とされる円に買いが優勢だった。ただ、米株式相場が午後に下げ渋ると円は伸び悩んだ。

トランプ氏の新型コロナ感染が判明し、ホワイトハウスは選挙集会を軒並みキャンセルした。1カ月後に米大統領選を控える時期とあって「選挙を巡る混乱が増す」(CIBCキャピタル・マーケッツのバイパン・ライ氏)との見方を誘い、リスク回避の円買い・ドル売りが優勢になった。

ただ、円は買い一巡後は伸び悩んだ。朝方の米株式市場でダウ工業株30種平均の下げ幅は一時430ドルを超えたが、午後に下げ渋り、小幅高に転じる場面もあった。ムニューシン米財務長官と追加経済対策の協議を続ける民主党のペロシ下院議長が2日、合意について「楽観している」と述べたと伝わった。合意期待から市場心理がやや改善し、円は上げ幅を縮小した。

2日発表の9月の米雇用統計は、景気動向を映す非農業部門雇用者数は前月比66万1千人増と市場予想(80万人増)を下回った。労働市場の回復の鈍さが意識され、発表直後は円買い・ドル売りが進んだ。ただ、失業率は7.9%と市場予想(8.2%)よりも低く「悲観的な内容でもない」(邦銀為替ディーラー)との見方もあり、ドルを買い戻す動きも出た。

円の高値は105円12銭、安値は105円39銭だった。

円は対ユーロで反発し、前日比55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=123円40~50銭で取引を終えた。

ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0035ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1710~20ドルで取引を終えた。市場心理が悪化し、流動性が高くリスク回避の際に買われやすいドルへの買いが優勢だった。

ユーロの安値は1.1699ドル、高値は1.1734ドルだった。

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