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「Windows 10 May 2020 Update」にドライバーの互換性に関する問題が報告 - ZDNet Japan

 Microsoftは米国時間5月27日、メインストリームユーザーに「Windows 10 May 2020 Update」(バージョン2004)の提供を開始したが、既に複数の問題が報告されている。

 同社は現時点で、周辺機器、Bluetooth、マウス入力、GPUドライバー、ディスプレイに影響を与えるバグについて、10件の問題を調査中であると公開した

 「Windows 10」の大型アップデートの直後に、ドライバーの互換性の問題が発生するのは珍しいことではない。しかし同社は今回、2019年12月に開発を終えてから大きな新機能を追加しておらず、「Windows Insider Program」で6カ月も余分にかけてテストしていたことになるため、Windows 10 2004へのアップデートがスムーズにいくことが期待されていた。

 Microsoftは、さまざまな問題に直面した「Windows 10 October 2018 Update」(バージョン1809)のリリース時に、Windowsドライバーのエコシステムは「ハードウェアとドライバーの独自の組み合わせ」が1600万通りあると述べている。

 同社によると、Realtek Bluetoothの無線ドライバーは、一部のバージョンがWindows 10 2004と互換性がない。

 また、ConexantもしくはSynapticsのオーディオ機器の一部のドライバーも、Windows 10 2004と互換性の問題がある。

 Intel製内蔵GPUを搭載したデバイスで、可変リフレッシュレートが有効にならないほか、特定の設定を有効にしたThunderboltドックを着脱時に、ブルースクリーンとともにストップエラーが表示される。

 Microsoftの「Surface Pro 7」および「Surface Laptop 3」でも、Windows 2004インストール後にエラーや予期せぬシャットダウンが起きている。この問題は、Always OnやAlways Connected対応ネットワークアダプターを複数搭載したデバイスで発生している。

 GameInput Redistributableを使用する一部のアプリやゲームで、マウス入力が行えない問題も報告されている。

 さらに、aksfridge.sysまたはaksdf.sysの特定バージョンを使用するアプリやドライバーでも問題がある。Windows 10(バージョン2004)のインストールに失敗したり、 アップデート後に起動できなかったりする。

 NVIDIAのディスプレイアダプターのドライバーで、バージョンが「358.00」以下の場合、ストップエラーやブルースクリーンが表示されることがある。

 また、特定言語のIMEは、一部アプリでImeModeプロパティーを使用した場合に、問題が発生することがある。例えば、入力モードが漢字またはひらがなに、自動的に切り替わらないという。

 Microsoftはこうした問題が解決されるまで、「Update now」ボタンや「Media Creation Tool」を使用して、手動でアップデートしないように呼び掛けている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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