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速報:縦折りスマホ「Galaxy Z Flip」正式発表。フォルダブル初のカバーガラス採用 - Engadget 日本版


Galaxy Z Flip
サムスンは12日(日本時間)、米サンフランシスコで開催中のGalaxy Unpacked 2020にて縦折り型のスマホ「Galaxy Z Flip」を正式に発表しました。グローバルでは2月14日発売で、価格は1380ドル。

Galaxy Z Flipは、折りたためる画面機構を採用したいわゆる「フォルダブル」ジャンルで第2世代に相当するGalaxyスマホ。フォルダブル初号機のGalaxy Foldが横折りで「広げてタブレットとしても使える」というコンセプトだったのに対して、Galaxy Z Flipは縦折りして「小さくたたんで持ち運べる」点がアピールポイントです。

Galaxy Z Flip

Galaxy Z Flip
▲ミラーブラック、ミラーパープル、ミラーゴールドの全3色。ミラーゴールドは一部の国限定です

■フォルダブル初、超薄型ガラスを採用

Galaxy Z Flipでは、フォルダブルスマホとして初めてとなるディスプレイガラスを採用。一般的にガラス素材は曲げると折れることからフォルダブルスマホでは樹脂素材が用いられてきましたが、厚さ1mm以下の超薄型のガラスを採用することでこの課題を解決。画面を曲げられるというフォルダブルの特性そのままに、画面を傷つきにくく、手触りよく仕上げています。

Galaxy Z Flip

一般的なスマホと違う点は、折り目が若干目立つこと。広げたときの中央部、ヒンジの部分の高さ1cm程度はうっすらとへこんでいて、目視や手で触ったときに凹みが分かるようになっています。

一方で、超薄型ガラスの技術は未だに確立途上にあり、部品の安定供給には課題が残されています。このため今回のGalaxy Z Flipはガラス部材の調達状況に応じて供給が限られるようになっています。

なお、今回のGalaxy Z Flipでは搭載していませんが、ディスプレイガラスの採用によって「スタイラスペン」 機構(≒デジタイザ)の搭載への道が開けたことになります。

■改良ヒンジでホコリ混入防止

フォルダブルスマホ設計上の難所とされる「ヒンジ」については、Galaxy Foldの反省が取り入れられています。Galaxy Z Flipのヒンジ部の設計では、ヒンジ内部にブラシのような機構を追加して、開閉時に混入する細かいチリやホコリが入りづらくなっています。

また、Galady Foldではヒンジは特定の数カ所でしか固定できないようになっていましたが、Galaxy Z Flipでは一定区間で無段階で止められるようなヒンジに改良されています。つまり、より自由な角度で固定して使えます。

Galaxy Z Flip

ヒンジは縦長の画面のちょうど中央の位置に存在するため、Android 10の標準機能・デュアルスクリーンが使いやすくなっています。一方で、ヒンジを固定した時の特別な使い方ができるようなGalaxy Flip専用のアプリは特にプリインストールされていません。

ただしカメラやYouTube、Google Duoのような一部のアプリでは、ヒンジを開閉途中で止めたとき、プレビューを上半分のみで固定する仕組みがあります。カメラの場合、ジェスチャー撮影と併用すれば、スマホスタンドなしでセルフィーが撮れたり、長時間露光モードも三脚なしで撮れたりといった使い方がアピールされています。

Galaxy Z Flip

ヒンジの耐久性については、前モデルGalaxy Foldと同等の開閉回数20万回を実現。防水は非対応となっています。

■折りたたみ時は操作不可。ただし着信は取れるしセルフィーも撮れる

Galaxy Foldは折りたたんだ時も縦長のディスプレイが用意されていて、細長いAndroidスマホとして使うことができますが、Galaxy Z Flipの折りたたみ時は持ち運び専用となっていて、たたんだまま操作することはできません。

Galaxy Z Flip

ただし、1.1インチの小型有機ELディスプレイを備えていて、メールなどの通知はこちらにも表示されます。さらに着信時は折りたたんだまま小型ディスプレイを操作して応答することもできるほか(スピーカーフォンで応答します)、折りたたんだまま背面カメラでセルフィーを撮影する機能も用意されています。

■4G LTEモデルのみ。5G非対応

Galaxy Z Flipは「5G」は非対応となっています。「コンパクトなスマホ」というコンセプトによるものなのか、Galaxy Foldより安価なフォルダブルを実現したかったためか、単純に電池持ちの問題なのか、もしくはそうした複合的な要因によるものなのかもしれませんが、とにかく5Gは非対応です。もちろん、4G LTEや3Gによる通話・データ通信は可能なので、2020年のスマホとしての実用性はまったく問題ないでしょう。

■主なスペック

メインディスプレイは約6.7インチのDynamic AMOLED(折り曲げ可能な有機EL)を搭載。縦横比は2:1で、解像度はFHD+。ディスプレイ内上部にパンチ穴型の抜けがあり、10メガピクセルのインカメラを搭載します(いわゆるパンチホール型)。

背面カメラは広角・超広角のデュアルカメラ仕様で、画素数はどちらも12メガピクセル。折りたたんだときの情報表示用に1.1インチのカラー有機ELディスプレイを装備します。

モバイル通信は4G LTEなどをサポートし、5Gは非対応。OSはAndroid 10を搭載します。チップセットはSnapdragon 855+、メモリ(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は256GBです。外部端子はUSB Type-Cで、microUSBスロットは非対応、防水性能もありません。

バッテリー容量は約3300mAh。開いたときの大きさは約167×74×6.9〜7.2mm、閉じた時は約87×74×15.5〜17.3mm。重さは約183gです。

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February 12, 2020 at 01:57AM
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