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ポケモンが物に隠れる「ARブレンディング」、ポケGOに実装 Androidの一部から - ITmedia

 スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)を運営する米Nianticは5月26日(現地時間)、AR撮影機能「GOスナップショット」でポケモンの体が現実世界にある物体の後ろに隠れる「ARブレンディング」機能を実装した。まず米Googleの「Pixel 3/4」、韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S9/S10」が対応する。

木の後ろに隠れる「フシギダネ」。左は従来のAR機能

 ARブレンディングは、コードネーム「Niantic AR with Occlusion」として数年前からNianticが開発を進めていた技術。一般的なARではARオブジェクトは常に一番前にくるが、Occlusionではリアルタイムで現実にある物体の背後に回り込む。18年に公開したデモ動画では、人混みを駆け回るARのピカチュウが通行人やベンチの後ろに隠れる様子を映し出した。

 ARブレンディングはARで表示したポケモンのリアリティーを高め、撮影では表現の幅を広げる。Nianticでは、この機能を順次、他のデバイスでも利用できるようにするとしている。

ユーザーの力でジムやポケストップを3D化

 Niatnticはまた、AR機能の強化を目指して「ポケストップスキャン」を実装すると発表した。6月上旬以降、レベル40に達したトレーナー(プレイヤー)に対し、ポケストップやジムになっている現実世界のオブジェクトを撮影し、動画をアップロードする機能を提供する。

 Nianticの開発チームは、ゲーム内にある全てのポケストップやジムを表示するダイナミックな3Dマップを作成しており、2月末には同社のスマートフォンゲーム「Ingress」でも同様の機能をリリースした。IngressとポケモンGOはマップを共用し、POI(Point of Interest:ポータル、ポケストップなど)もほぼ共通。Nianticは今後、2つのゲームのプレイヤーが撮影した動画をゲームの機能強化と今後のAR開発に役立てる考えだ。

 Nianticは「AR体験をよりリアルなものに発展させるには多くの課題が残されている。これらの機能の追加により、より楽しく、魅力的な方法で世界と触れあえるようになれば幸い」としている。

 同社は、今年3月末に米国のベンチャー企業6D.aiを買収した。6D.aiは、スマートフォンで撮影した写真や動画をクラウドソーシングすることで自動的に3Dマップを構築する技術を持っている。

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May 27, 2020 at 11:06AM
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