あくまで「ファミリー」の「コンピュータ」なんだよね。
先日、3月20日に発売予定のニンテンドースイッチのゲーム、『あつまれ どうぶつの森』の詳細が公開されました。任天堂が手がける人気シリーズとあって、ファン待望の新作になるわけですが、gameindustry.bizがこの作品の問題を指摘しています。
それは、「セーブデータの扱いがイマイチ」ということ。何が問題かというと、任天堂のクラウドにセーブデータを保存するサービス「セーブデータお預かり」が使えないのです。
実際、公式サイトや紹介動画のFAQでも、「Nintendo Switch Onlineのセーブデータお預かりに対応していますか?」という質問に対して、「できない」と回答しています。ただし今後、Nintendo Switch Onlineの加入者には『あつまれ どうぶつの森』独自のオンラインバックアップ機能を配信予定、とのことですが…。
オンラインゲームがメインストリームになっている今の時代、クラウドセーブが無料でサポートされていることも多いのに…これはあまりにも不親切な気がします。
そもそもこの独自のバックアップ機能、プレイヤーが自由にアクセスできるのかどうかは明らかになっていません。クラウドバックアップはセーブデータが破損した場合に使われることを想定しているようなので、いつでもどこでもバックアップからデータを復元できるのかは不安が残ります。
任天堂のクラウドサービスがいまいちだということは、以前からちらほら言われてきました。たとえば昨年発売された、Nintendo Switch Lite。私が愛してやまないデバイスですが、オリジナル版Switchとの差別化に苦労している様子。その原因も、クラウドの問題が大きいんです。
Liteはオリジナルよりもモバイルデバイスとしてははるかに優れているのですが、ご存知のとおりテレビ画面でプレイするオプションはありません。つまり、Liteは「Switchより安いから」という理由で使う人と、ポータブル専用の2番手機種として使う人向け、ということになります。
残念ながら、2機以上のスイッチでセーブを共有するのは、おそろしく面倒。ていうか、事実上不可能に近い。通勤電車の中でLite使って、帰宅してからSwitchで続きをプレイする…ということはできません。メイン機を決めて、それで遊ぶしかないんです(ちなみに私の場合は、Liteになりました)。2番手機種は、セーブのいらないソフト専用にせざるを得ません。
この状況は、ゲーム業界の流れに逆行していると言っていいと思います。任天堂は「クラウドセーブは著作権侵害につながる」、「一人一台、マイSwitchを持とう!」、「不正防止のため!」などの理由を並べていますが、ユーザ側には非常に不便であり、他のゲーム会社と悪い意味で一線を画すことになってしまっています。
数週間前、MicrosoftのXbox担当責任者であるフィル・スペンサー氏は「将来的に、任天堂はゲームメーカーの競合として想定していない」と話しています。もちろん、ここでいう将来というのは、「近い将来」ではないでしょうが、彼は任天堂の大きな弱点として「クラウドインフラが完全に欠如している」と指摘しています。彼の意見を一蹴するのは簡単ですが(実際私はそうしました)、この10年間でゲーム業界でクラウドがメジャーアイテムになりつつあるのは、確かです。
任天堂の過酷ともいえるセーブルール、そしてオンラインセーブをサポートしない頑なな姿勢は、もはや「海賊版や不正を防ぐためにあえてやっている」というより、時代から取り残された企業、というように感じられてなりません…。
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February 25, 2020 at 10:30AM
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