DXマーカを使用した東京工業高等専門学校のロボットが3位に入賞
大日本印刷株式会社(DNP)は2020年に、物流用の自動搬送ロボット等の動きを高精度に制御する「DXマーカ®」*1を開発しています。今回、この「DXマーカ」を使った東京工業高等専門学校(東京高専)のロボット*2が、7月13日(木)~14日(金)に開催されたコンビニエンスストアの業務を自動化する技術を競う「FUTURE CONVENIENCE STORE CONTEST」*3の「Stock and Disposal Tasks」で3位に入賞しました。
東京高専のロボットが商品の陳列・回収を行う様子
DXマーカが装着された商品(黄色の丸枠内がDXマーカ)
【コンテストでの競技内容と「DXマーカ」の役割・機能】
○同コンテストの「Stock and Disposal Tasks」は、デイリー品(日配品)の陳列や賞味期限切れ商品の回収をロボットが行う際の精度とスピードを競う競技です。商品が陳列されている棚において、商品の位置や角度に加え、賞味期限などの商品情報を検出・認識するため、「DXマーカ」を商品に装着しました。
○競技に使用した「DXマーカ」は、位置検出マークでは比較的小さいサイズとなる10×10mmと20×20mmの2種類となっており、おにぎり等の小さな商品にも装着できます。精密な印刷技術を用いた製品であるため、小型でも商品の位置や角度等を高精度で検出することができます。
○今回の競技では、賞味期限が切れた商品と新たに陳列する商品に「DXマーカ」を装着することで、ロボットが商品の位置や角度を的確に把握し、正確なハンドリングを可能としました。その結果、効率良くタスクを遂行することができ、3位に入賞しました。
【「DXマーカ」の特長】
- 「DXマーカ」は厚さが0.7mmで、正方形の外形の1辺が10~80mmのガラス基板の製品です。DNPのフォトリソグラフィ技術を活かして、ガラス基板上に±数μ(10-6)mの精度でパターニングしたもので、画像処理ソフトとカメラを活用し、角度±1度以下の精度でセンシングすることができます。
- 荷運び用パレット、倉庫の棚、建物のドアなどの位置を特定したい場所の他、自動搬送機器、ロボット、ドローンなどの無人移動体に「DXマーカ」を装着し、建物や無人移動体の本体に着けたカメラでマーカを読み取ることで、対象物の位置を高精度に検出することができます。
- また、「DXマーカ」には固有のIDデータが埋め込まれており、専用の画像処理ソフトで読み取ることができるため、比較的低コストで対象物の動きをデータ化して管理・解析することができます。
■「DXマーカ」の主な活用例
○自動搬送を比較的安価なシステムで運用したい「物流・製造施設」
○手術用ロボットの術具等を適切に制御したい「医療・介護用途」
○農業や測量等に使用する「無人移動体(自動搬送機器、ロボット、ドローン等)」
【今後の展開】
DNPは、対象物の位置や角度を高精度で計測できる「DXマーカ」を、さまざまな用途に提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献します。
*1 「DXマーカ」について → https://www.dnp.co.jp/media/detail/10158771_1563.html
*2 東京高専によるニュースリリースはこちら → https://www.tokyo-ct.ac.jp/news/20230721_01/
*3 「FUTURE CONVENIENCE STORE CONTEST」の詳細はこちら → https://f-csc.org/ja/wrs-fcsc-ifac-2023/
※記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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