――10月に飲料各社の一斉値上げがあった。安価な第3のビールが伸長する 一方、高価格帯商品も好調で消費の二極化が顕在化している
「価格に敏感な人もいれば、味にこだわりたい人もいる。消費の二極化は進むだろう。健康志向の高まりといった市場の変化も大きい」
――高価格帯であるクラフトビール事業に立ち上げから携わっている
「海外で(味や風味が幅広い)クラフトビールは人気があるのに対し、日本は同じような味のビールが多い。これはメーカーの努力不足。キリンだけでは影響力に欠けるが、国内にクラフトビールの市場を新たにつくり、ビールの価値を向上させたい」
――昨年3月発売のクラフトビール「スプリングバレー」は、年間販売数目標が未達。今年上半期も前年割れだった
「新型コロナウイルスの影響が大きい。業務用が回復基調といってもコロナ禍前の8割程度。ただ、9月にスプリングバレー第2弾となる『シルクエール』を発売してからは好調に推移している。(新商品が)定着するには時間がかかるものだ」
――ヘルスサイエンス事業にも注力している
「既存の飲料、医薬の事業でキリンが持続可能な成長を果たせるかというと、私は『ノー』だと思っている。(アルコール市場が世界的に縮小する中で)先の先をみて、既存事業が盤石なうちに新規事業に打って出なくてはならない」(飯嶋彩希)
いそざき・よしのり 慶大経卒。昭和52年キリンビール入社。63年米コーネル大ホテル経営学部に留学。平成11年キリンホテル開発直営ホテル総支配人。19年キリンホールディングス経営企画部長。24年キリンビール社長。27年から現職。神奈川県出身。
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