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石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、来年から減産を緩和することで合意した。従来計画よりも段階的な減産緩和で、不安定な市場に追加供給分を吸収するための時間をより多く与える形となる。
来年1月に予定されていた減産規模の縮小は、今週に入るまでは 3カ月先送りが広く見込まれていた。段階的緩和という妥協策に落ち着いた格好だが、アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアの新たな対立が露呈する中、OPECプラスの崩壊を回避するものでもある。
OPECプラスは1月から市場への供給を日量50万バレル増やす。従来計画の4分の1の規模にとどまる。参加国閣僚はその後の数カ月に月例で会合を開き、生産調整について判断していく。
イランのザンギャネ石油相は会合終了後、「賢明な決定だ」と国営シャナ通信に述べた。「こうした月例会合は市場の安定性を維持するのに役立つ」とし、1月の追加供給が市場に大きな影響を与えることはないとの見方を示した。
ブルームバーグがOPECのデータを使って計算したところでは、今回の決定により1-3月(第1四半期)の原油市場は供給不足が続く公算が大きい。そうなれば、積み上がった在庫の解消が進むことになる。OPECエコノミストは、従来計画通りの供給引き上げが実施されれば市場が供給過剰に転じ、最近の原油価格上昇が損なわれる可能性があると指摘していた。
原題: OPEC+ Agrees on Gradual Easing of Oil-Output Cuts Next Year (4)(抜粋)
(背景や今後の見通しなどを追加して更新します)
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