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個人向けのリムーバブルHDDとして本気で売り出した「EZ135」:スイートメモリーズ File026 - Engadget 日本版

[名称] EZ135
[種類] HDD
[記録方法] 磁気記録
[サイズ] 3.5インチ
[容量] 135MB
[登場年] 1995年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

「EZ135」は、SyQuest社がZip対抗としてリリースしたリムーバブルディスク用カートリッジ。それまでは主に企業向け製品が多かった印象のあるSyQuestですが、EZ135では本格的に個人ユーザーをターゲットとしたためか、外付けドライブで約240ドル、メディアが1枚約20ドルという、なかなか挑戦的な価格に設定されていたのが特長です。競合相手としていたZipはドライブ(約200ドル)、メディアが3枚で約50ドルでしたから、若干割高とはいえかなり頑張っています。

また、従来のドライブは「SQ****」(****には数字が入ります)といった単純な型番だったのに対し、この製品からは「EZ 135 Drive」という、より商品名らしいものへと変更されたのも大きな変化。このあたりからも、個人ユーザーを意識していたというのがよくわかります。

このEZ135は、以前紹介したSQ310/SQ327と同サイズとなる3.5インチディスクを使ったメディアとなりますが、互換性はなし。容量はSQ327の270MBに対してEZ135は135MBと半減しており、廉価モデルだという位置づけがハッキリしていました。

カートリッジの形状は、従来を踏襲したほぼ正方形のもの。透過素材で中のディスクがうっすら見えるというのまで同じです。というか、一見しただけではSQ310/SQ327と見分けるのは困難なほどそっくりです。

実際にちょっと並べてみましょう。

上がEZ135で、下がSQ327ですが、ラベルがなければどっちがどっちだかわからないほど似ています。どこか違いはないかとしばらく見比べ、ようやく見つけたのが、SQ327では面取りされていた部分が、EZ135では直角になっていることでした。カートリッジの挿入方向を手前にしている上の写真でいえば、左側の辺です。

外見上の違いはこれくらいしかありませんから、当時のユーザーはだいぶ混乱したのではないでしょうか……。

シャッターを開いてみましょう。

左端の爪楊枝は、シャッターを開けるためのものなので気にしないでください。個別に見るとわかりませんが、並べてみると、ディスクの厚みがかなり薄くなっているのが分かります。中身は別モノですから、互換性がないというのも納得です。

価格面ではZipに近い安さ、速度面ではHDDに近い高速性をもっていたため、EZ135は十分競争力のある製品でした。しかし、すでに大きなシェアを獲得していたZipを揺るがすほどではなく、引き続き苦戦を強いられることになりました。

ちなみにSyQuest社はこのEZ135以降、ezflyer、SyJet、SparQと、短期間に次々と似たような製品を投入するという迷走を始めました。


参考:

SyQuest EZ135 (1995-1996), Museum of Obsolete Media
PC MAGAZINE NOVEMBER 7 1995, Google books
業界に痕跡を残して消えたメーカー リムーバブルディスクの元祖SyQuest, ASCII.jp
EZ135, ウィキペディア

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August 10, 2020 at 05:48PM
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