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Surface Go 2実機レビュー。性能面でサブ機と割り切れるなら満足できる仕上がり(西田宗千佳) - Engadget日本版

マイクロソフトの新PC「Surface Go 2」のレビューをお届けする。

Surface Go 2は、Surfaceシリーズの中でももっとも低価格で、もっともコンパクトな製品。今日の段階では「モバイル」というニーズは減ってしまったかもしれないが、テレワーク向けのサブPCや、教育用PC / タブレットとしての価値は大きい。

店頭モデルとしては3種類用意されているが、今回試用機材として貸し出されたのは、「真ん中」にあたるモデルだ。性能を含めた使い勝手をチェックしていこう。

Surface Go 2
▲Surface Go 2本体。キーボードやペンは別売となる

10インチクラスでキーボード外付けの「2-in-1」

現在のSurfaceには、いわゆるラップトップに近い形状の「Surface Laptop」「Surface Book」と、キックスタンド付きタブレットに近い「Surface Go」「Surface Pro」がある。今回試用する「Surface Go 2」はもちろん後者。初代モデルが出たのは2018年末のことだから、ほぼ1年半ぶりのリニューアルと言える。

キックスタンド付きタブレットで、別売のキーボードカバーとペンをセットで使う、という流れは、Surface ProもSurface Goも変わらない。だが、キーボードカバーについてはそれぞれ専用のものが用意されており、本体に合わせて購入する必要がある。今回は、本体の他に「Surface Goタイプカバーキーボード」(色はアイスブルー)と「Surface ペン」が一緒に貸し出されており、一緒に評価する。

Surface Go 2
▲本体ボックス。中には本体と電源などが入っている

Surface Go 2
▲いっしょに貸し出された専用の「Surface Goタイプカバーキーボード」と「Surface ペン」

Surface Go 2
▲多くの人はこの組み合わせで使うことになるのでは。11インチクラスの軽量ノートPC的な佇まいになる

Surface Go 2
▲タイプカバーキーボードは、キーサイズこそ多少小さいが、配列は一般的。ただ、「Q」の列が一般的なキーボードより左に寄っているので、タイプしてみると違和感を覚える人もいるかもしれない

Surface Go 2には、「一般店頭向けモデル」と「法人市場向けモデル」、そして「教育市場向けモデル」があり、大きく内容が違うわけではないが価格やモデル構成が多少異なる。

一般店頭向けには3モデルが用意されているのだが、そのうち下位2モデルはCPUに「Pentium Gold 4425Y」を採用。メインメモリが4GBと8GB、ストレージが64GBと128GBのモデルが用意されている。そして上位機種として、CPUに「Core m3-8100Y」を採用し、LTEも内蔵したモデルがある。冒頭で述べたように、今回試用しているのは真ん中にあたる「Pentium Gold 4425Y」「メモリ8GB」「ストレージ128GB」のモデル。今回新しく採用されたCore m3のモデルでなかったのは残念だが、価格と性能のバランス的にはベストな機種と言える。

Surface Go 2
▲貸し出されたモデルは「真ん中」にあたるモデル。下位機種と同じCPUだが、メモリが8GBになっている

ちなみに、本体の想定販売価格は7万7800円(税込)。これにキーボードカバー(1万6940円)、Surfaceペン(1万2980円)を加えると、10万8000円弱。それなりの価格にはなってきてしまう。

一般市場向けモデルには、すべてに「Office Home & Business 2019」のライセンスがついてくる。買えばすぐ使える、という意味ではいいことだが、すでにMicrosoft 365(Office 365)のサブスクリプション・ライセンスを持っている人にとっては、「その分高くなる」ということになる。この辺は、サブPCとして購入を検討している人には引っかかるポイントだと思う。以前より指摘されていたことだが、今回もその点は変わっていない。

Surface Go 2
▲本体には電源のほか、「Office Home & Business 2019」のライセンスが付属する

ディスプレイは大型化したがデザインは変わらず、性能もあまり変わらず

ボディデザインは、ディスプレイが若干大型化した以外に変化は見られない。10インチだったディスプレイが10.5インチになり、ベゼルがその分細くなっている。前のモデルは、時期的に見てもベゼルが太めで「ちょっと野暮ったい」部分があったので、この点はプラスだ。

さて、それ以外の変化があるかというと......実は外観的にはほぼない。

インターフェースは、電源を兼ねた「Surface Connector」とUSB Type-C、ヘッドホン用3.5mm端子が1つずつ。フロントとバックにカメラがあって、キックスタンドがある。厚さも同じだ。重量が20gほど増えているが、体感できるほどではない。

Surface Go 2
▲本体右側。「Surface Connector」とUSB Type-C、ヘッドホン用3.5mm端子が1つずつある

Surface Go 2
▲本体左側。こちらにはインターフェース類は一切ない

機能的には、マイクがステレオアレイ化したことでビデオ会議などの音声が聞き取りやすくなっている「はず」だが、劇的な違いが生まれているようには、筆者の耳には感じられなかった。

実はCPU速度も同様だ。初代のSurface Goは「Pentium Gold 4415Y」。今回はPentium Goldの「4425Y」を採用している。違いはクロック周波数が100MHz上がったことだけ。この差が明確に体感できるとは思えない。

Surface Goの難点は「使えないほどではないが速くはない」こと。シングルタスク的に使っていく分には問題ないのだが、アプリの起動速度や負荷を考えると、メインPCのようにガンガンアプリを使うのは厳しい。

例えば、最近はテレワークでビデオ会議のために「バーチャル背景」を使いたいときがある。アプリ側で対応していない場合、「SnapCamera」などを使うことになる。Surface Go 2では、「SnapCamera」で背景を入れ替えただけでCPU負荷が50%を超える。一般的なノートPCなら2割から3割というところか。「できなくはない」ので問題ない、と考えることもできるが、「ほかのことをするには余力が不足してくる」と見ることもできる。

Surface Go 2
▲「SnapCamera」を使ってバーチャル背景をやってみたが、これだけでCPU負荷は半分近くまで上がる。性能にはあまり余裕がない

この辺は、上位機種である「Core m3-8100Y」採用モデルなら、Turbo Boostに対応した分だけ高性能になり、使用感がずいぶん違う可能性はある。ちなみにマイクロソフトは「従来のGoに比べると64%の性能アップ」としている。今回は試すことができなかったが、「メインマシン的性能」を求めるなら、上位機種を検討した方がいいかもしれない。

一方、Wi-Fiは最新の「Wi-Fi 6対応」に変わっている。こうしたことを考えると、「メインPCの横にコミュニケーションデバイス代わりにおいておく」「コンテンツ視聴用に使う」にはいいバランスかもしれない。

やはり、評価の難しさは「パフォーマンス」に尽きる。モノの作りは本当に良い。ボディの成型からキックスタンドの構造、ディスプレイに至るまで、率直に言って価格以上の満足感がある。ただ、ちょっと動作がもっさりしたところがある。それを許容できるかがポイントになるだろう。

先ほども述べたように、キーボードやペンをセットにすると結構な値段になる。性能にこだわってさらに上位モデルを狙うと13万円近い価格になる。その価格帯だと、Core iシリーズを搭載した普通のモバイルノートがターゲットに入ってくる。

そういう意味でも、性能に拘らず「仕上げの良いWindowsタブレットとしてサブ機的に使う」のが、Surface Go 2にはもっとも適した姿なのだろう。

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May 12, 2020 at 09:33AM
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