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アジア石油製品=2月10~14日:0.5%S重油は下落、需要後退観測で|週間サマリー|マーケットニュース|マーケットニュース - リム情報開発

 ガソリン

 北東アジア積み92RONガソリン(MR船型)の市況連動相場はもち合い。供給減の懸念から、相場の基調は強い。中国では新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大しているため、ガソリンの需要が減少している。このため、中国の石油会社は製油所の減産を実施しており、輸出が減少するとの見方が強まっている。北東アジアの石油会社が3月積みのスポット販売を進めている。韓国石油1社は、3月積みとして88RONガソリンMR船型をフィリピン向けに販売したようだ。

 ナフサ

 北東アジアでは、新型コロナウイルスの感染拡大による経済停滞の影響で、ペトロチャイナが製油所の原油処理日量を32万バレル削減する計画にあるという。一方で、中国勢はナフサクラッカーの稼働率も80%程度まで引き下げているとも伝えられている。アジア市場関係者は、「需給両面が縮小しているものの、足元では中国製油所の減産や中東製油所の定修による供給減少規模が大きく、むしろ中東積み市況連動相場は強含んでいるようにもみえる」という。

 中間留分

 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は、値ごろ感から買付けの動きが強まり上昇。さらに、中国を中心とする域内の石油会社が製油所の稼働率を引き下げており、供給引き締まり感が強まっている。このため相場の基調は強含んでいる。市場関係者によると、韓国の売り手の中には、売りアイデアを同市況に対し40セント程度のディスカウントに設定しているとの観測が聞かれる。ただし、この水準での商談はいまのところ浮上していない。また、日本の元売り1社は、現時点で3月積みの輸出計画を決定しておらず、スポット玉の販売には動いていないようだ。

 重油

韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は下落。需要後退観測を受けた。新型肺炎拡大を背景に海上物流が停滞しており、バンカー向け0.5%S重油の需要が弱含むとの見方が強まっている。買い手が取引に応じる水準が一段と下落している。台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は、21315日積みおよび2022日積みVLSFO35,000トンを販売。価格は、FOBベースでシンガポール市況(0.5%S重油)に対し1桁台前半のプレミアムおよび2ドルのプレミアム。買い手はトラフィギュラとヒンリョン。また、アジアの主要市場であるシンガポールでは、11日に3812日積みVLSFO2万トンが、シンガポール市況(0.5%S重油・3月平均)に対し4ドルのプレミアムで成約された。

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February 17, 2020 at 07:00AM
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