電解コンデンサーには、エネルギーを蓄える機能や直流を通さず交流を通すという機能があり、交流を直流に変換する回路・電源部には欠かせない部品です。(アルミ)電解コンデンサーは、+/ー極をもつアルミ箔とともに絶縁紙を巻き込んだものを密閉した構造で、電気が流れると熱を帯びます。
その熱が、電解コンデンサーの寿命に大きく影響します。電圧/電流がくわわることによる内部の温度上昇は避けられませんが、周囲の温度が低ければ放熱効率が向上し、そのぶん電解コンデンサーの熱は低くなります。
つまり、電解コンデンサーの寿命は使う場所の温度とその稼働時間に左右されるため、暑い場所・熱がこもりがちな場所で長期間利用すると、耐用年数より短い期間で故障する可能性が高くなります。できるだけ涼しい場所、風通しのよい場所で使うことが、電源部をもつ電化製品を長持ちさせる秘訣といえるでしょう。
なお、一般消費者の工夫ではどうにもならないこともあります。熱を帯びやすい部品の近く、扇風機でいえばモーターのすぐ近くに電解コンデンサーが配置されていたとしたら......劣化が早まる可能性大です。そのような設計の上手い下手も電解コンデンサーの寿命、ひいては製品の寿命に影響してきますから、メーカーの実績とそこから生まれる信頼感が製品選びの重要な鍵になるわけです。
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January 30, 2020 at 04:20AM
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