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6万円台で勝負に出るZTE、安価な「折り畳みスマホ」は日本で普及するか - ITpro

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 中国ZTEが日本市場に低価格の折り畳みスマートフォンを相次いで投入し、攻勢をかけている。それを受けて、やはり折り畳みスマホに力を入れている中国レノボ・グループ傘下の米Motorola Mobility(モトローラ・モビリティ)も、販売拡大に向けたプロモーションを積極的に展開している。一連の動きは日本での折り畳みスマホの普及につながるだろうか。

価格破壊を実現した「Libero Flip」

 ディスプレーを直接折り曲げる折り畳みスマホ。日本では長らく、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)以外に提供するするメーカーが現れず、盛り上がりに欠ける状況が続いていた。だが2023年には米Google(グーグル)やモトローラ・モビリティが相次いで折り畳みスマホを投入し、消費者の選択肢が増え始めた。

 そして2024年に入ると、折り畳みスマホを巡って大きな動きが見られた。ソフトバンクが2024年2月29日、サブブランドの「ワイモバイル」からオリジナルの折り畳みスマホ新機種「Libero Flip」を発売したのだ。

ソフトバンクが「ワイモバイル」ブランドで販売を開始した「Libero Flip」。縦折り型折り畳みスマホだが、6万円台の低価格を実現した

ソフトバンクが「ワイモバイル」ブランドで販売を開始した「Libero Flip」。縦折り型折り畳みスマホだが、6万円台の低価格を実現した

(写真:佐野 正弘)

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 Libero Flipは縦折り型の折り畳みスマホ。既存モデルでいえばサムスン電子の「Galaxy Z Flip5」や、モトローラ・モビリティの「motorola razr 40」シリーズなどに近い。だがそれらと決定的に異なるのが価格だ。ワイモバイルのオンラインショップでの販売価格は6万3000円。それまで日本では、10万円を切る縦折り型折り畳みスマホが販売されたことはなかった。

 価格が抑えられている分、本体を手にすると厚くて重く感じる。搭載するチップセットも米Qualcomm(クアルコム)製「Snapdragon 7 Gen 1」で、ハイエンドモデルと比べれば性能は低い。

 対応する周波数帯もソフトバンク向けに特化している。NTTドコモやKDDIが4G(第4世代移動通信システム)で使用している、いわゆる「プラチナバンド」の800MHz帯はカバーしていない。

折り畳むとコンパクトになるが、一般的なスマホ2台分程度の厚さである

折り畳むとコンパクトになるが、一般的なスマホ2台分程度の厚さである

(写真:佐野 正弘)

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 とはいうものの、折り畳みスマホを6万円台で購入できるのは大きい。さらにワイモバイルに乗り換えるなどして通信サービスとセットで購入すれば、割引が適用されて4万円を切る。破格であることは確かだ。実際Libero Flipは、2024年2月19日の発表当初から大きな注目を集めている。

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