岐阜県の県民生活相談センターは2022年度に県と42市町村の消費生活相談窓口に寄せられた相談状況をまとめた。相談件数は1万2569件(前年度比9・8%増)で2年ぶりに増加した。定期購入へと誘導されがちな「化粧品」に関する相談が前年度からほぼ倍増したのが主な要因。コロナ禍による巣ごもり需要を受け、中高年を中心に「インターネット通販」の相談が増えており、センターは注意を呼びかけている。
「化粧品」関連の相談は前年度比561件増の1165件(92・9%増)。安価な“1回だけのお試し”のつもりで申し込んだところ気づかないうちに定期購入になっていた、といった相談が多かったという。インターネットで注文し、注意事項に気付かず見落としていたケースも目立った。化粧品の相談は40代、50代、60代で最も多く、20歳未満、30代、70歳以上でも2番目に多かった。センターは「全世代的に注意が必要」としている。
商品・サービス別の相談件数で「化粧品」に次いで多かったのは、架空請求など「商品一般」で1156件(16・5%増)だった。
販売購入形態別では「通信販売」が4838件(17・1%増)で、全体の約4割を占めた。うち「インターネット通販」は3713件(22・9%増)で、センターは「巣ごもり消費の増加や新しい生活様式の拡大の影響」と分析している。
契約当事者の年代別では65歳以上の相談が3344件(15・4%増)と全体の4分の1以上だった。22年4月の改正民法施行で新たに成人となった18、19歳は123件(17・1%増)。成人年齢引き下げで親の同意なしに契約できるようになり、エステティックサービスなど「理美容」に関する相談が目立った。センターには、10代女性から「脱毛(エステの)キャンペーンに引かれてカウンセリングに行くと、全身脱毛と美顔器を勧められ、断れず契約してしまったがクーリングオフしたい」といった相談が寄せられた。
新型コロナウイルス関連の相談は120件(55・9%減)と大幅に減った。注文した覚えのないマスクなど保健衛生品が届いたといった相談、コロナ禍で売り上げ不振にあえぐ業者救済をうたった海産物購入の電話勧誘に関する相談が多かった。
県や最寄りの市町村の消費生活相談窓口には消費者ホットライン「188(局番なし)」でつながる。
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