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TIが1.6米ドルと安いWi-Fi 6無線通信IC、EV充電器や医療機器狙い - ITpro

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 米Texas Instruments(テキサス・インスツルメンツ、TI)は、無線通信IC「SimpleLink」の新製品として「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応した「CC33xxファミリ」を2023年4月18日(現地時間)に発表した 日本語版ニュースリリース 。同ファミリ第1弾製品の「SimpleLink CC3300」と「SimpleLink CC3301」は現在サンプル出荷中で、2023年第4四半期に量産開始の予定である。新製品について同社のMarian Kost氏(Vice President and General Manager - Connectivity)に話を聞いた(図1)。

図1 Marian Kost氏

図1 Marian Kost氏

同氏とのオンライン・インビュー・ビデオからキャプチャー(画像:Texas Instruments)

 SimpleLinkには多数の製品があり、対応する無線プロトコル(Wi-Fi、Bluetooth Low Energy(BLE)、Zigbee、Wi-SUNなど)が異なる。Wi-Fiに関しては、既存のSimpleLink製品では、Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)までの対応で、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応品はなかった(図2)。「Wi-Fi 5は当初の期待ほど普及しなかったので、スキップしてWi-Fi 6対応の新製品を投入することにした。Wi-Fi 6対応品はWi-Fi 5もサポートしている」(Kost氏)。また、SimlpeLinkには無線通信マイコン(無線通信回路を集積したマイコン)と、無線通信に特化した製品がある。後者はホストプロセッサー(マイコンやマイクロプロセッサーなど)のコンパニオンチップとして使う。今回の新製品のCC3300とCC3301もWi-Fi 6無線通信を担うコンパニオンチップとして使うことが想定されている。

図2 Wi-Fi対応製品ポートフォリオ

図2 Wi-Fi対応製品ポートフォリオ

新製品は左上のピンク色のボックス2つ(画像:Texas Instruments)

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 Kost氏によれば、CC3300とCC3301の最大の特徴は安価なことだという。1000個購入時の単価は1.6米ドルからに抑えた。「安価にすることで、Wi-Fi接続機器の普及を促進したい」(同氏)。主に狙う応用先は、産業IoT(Internet of Things)である。同氏は、EV(電気自動車)の充電ステーション(図3)や医療機器連携(図4)、スマートホーム管理(図5)などを具体的な応用例として挙げた。「安価なだけでなく、産業用IoTで求められる信頼性やセキュリティー機能を新製品は備えている」(同氏)。例えば、信頼性に関して動作温度範囲が-40~+105℃と広いことや、セキュリティー機能に関してWPA3(Wi-Fi Protected Access 3)に準拠していることを同氏は挙げた。

図3 EV充電ステーションへの応用イメージ

図3 EV充電ステーションへの応用イメージ

(出所:Texas Instruments)

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図4 医療機器連携への応用イメージ

図4 医療機器連携への応用イメージ

(出所:Texas Instruments)

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図5 スマートホームへの応用イメージ

図5 スマートホームへの応用イメージ

(出所:Texas Instruments)

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