武田良太総務大臣は4日、定例会見で、前日に発表されたNTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」について問われ、「公正な競争環境に導く、大きなきっかけになると期待している」と語った。
武田大臣は、「料金はそれぞれの経営判断に基づくもの。長期戦略、国内外を踏まえて決断された料金ということだが、実に6割強の値下げ。平成18年度から比べ70%を超える値下げ。公正な競争環境に導く大きなきっかけになると期待している」と大きな値下げと評価。
その上で「サブではなくメインブランドに対して、新しい大容量の低廉なプランを発表したもので同業他社も注視しているだろう。それぞれの経営判断に基づいて適切に判断していただきたい」と述べ、競合他社の取り組みへの期待感を示した。
MVNOへの影響は
2980円(税抜)で20GBというドコモの「ahamo」。格安スマホなどと呼ばれるMVNOのサービスへの影響として、政策のバランスをどう取るか、という質問に武田大臣は「食うか食われるかは、競争が激しいなかでは、どの業界も頑張っている。MVNOの皆様もそれなりの経営努力をしていただかなくてはいけない」とコメント。
「事業者が決めることや総務省がつべこべ言うことではなく、あくまで利用者が判断すること。利用者が『この会社がいい』と判断すれば、乗り換えることができるわけですから。国民から納得いく、安心してもらえる経営に努めていけば、(MVNOの)経営も安定するのではないか」と延べ、具体的な取り組みは示さず、現状の競争環境に委ねる姿勢を見せた。
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