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はやぶさ2小惑星探査成功「一番苦しかったのは…」 津田プロジェクトマネジャーが講演 - 毎日新聞 - 毎日新聞

「はやぶさ2のミッションで一番苦しかったのは」と質問され、「全部なんですけど」と苦笑いする津田雄一はやぶさ2プロジェクトマネジャー=「はまぎんこども宇宙科学館」のウェブサイトから

 今年12月に地球へ帰還する小惑星探査機「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネジャーが5日、はまぎんこども宇宙科学館(横浜市磯子区)のウェブ講演会に登壇し、はやぶさ2の小惑星探査を成功に導いたチームワークを解説した。リーダーとして率いたチームは国内外の科学者ら約600人。津田さんは「たくさんのメンバーでこれだけのことができ、成果を分かち合うことができたのは、一人の人間としても人生が豊かになる経験だった」と振り返った。

 はやぶさ2が探査した小惑星リュウグウは、表面がどこもかしこも大きな岩で覆われ、着陸に適した平らな場所がまったくなかった。「着陸場所が見つからない非常事態」。チームの科学者を総動員してわずかでも平らな場所を探し、その狭い場所へいかに着陸させるか、技術者たちが約8000行にも及ぶ複雑なプログラムを練り上げた。「いずれも良いチームワークがあったからできたこと。チーム全員が一つの目標を共有し、徹底的な訓練に取り組み、挑戦とあきらめない心を持ったことが成功を引き寄せた」と話した。

 2019年11月に探査機がリュウグウを出発するとき、あるメンバーが「はやぶさ2は、皆が『自分がいなければ成功しなかった』と思えるプロジェクトだよなあ」と話したという。津田さんは「とてもうれしい言葉だった。皆がそう思えるのは素晴らしいことだなと思った」という。

 参加者から「一番苦しかったのは?」と問われると、津田さんは「全部なんですけど」と苦笑いした後、「強いて言うと1回目の(リュウグウへの)着陸。あれだけ苦労しても報われるかどうか分からなかったので」と答えた。プロマネの仕事については「いろいろなタイプのリーダーがいると思うが、自分は答えが分からない中、チームが積極的に安心してチャレンジできる場を作り、メンバーたちの考えを組み合わせ、答えを一緒に作り上げる音頭をとるタイプだと思う」と話した。

 はやぶさ2は現在、順調に地球へ向かっており、12月6日にリュウグウで採取した試料入りカプセルをオーストラリアの砂漠地帯に落下させる予定。津田さんは「地球帰還を楽しみにして見守っていただきたい。そして、はやぶさ2は第二の人生として次の小惑星を目指したいと考えている。その旅も楽しみにしてほしい」と呼びかけた。【永山悦子】

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September 05, 2020 at 08:22PM
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