バンダイ子会社のシー・シー・ピー(CCP、東京・台東)が2018年2月に発売した「コードレス回転モップクリーナー Neo」が好調だ。20年1月にシリーズ累計販売数50万台、6月には60万台を突破した。18年8月発売の「電気ちりとり」も好評。アナログな製品の電動化にヒットの芽あり。
ヒットへ続く流れを変えた「実演販売」
水にぬらした2つのモップ(パッド)が回転し、床を水拭きする「回転モップクリーナー」。発想自体はシンプルだが、そもそもモップを電動化しようと思った理由は何だったのか。シー・シー・ピー 営業企画部の塩谷草子氏は「インターネットで調査したところ、日本人には水拭き掃除をする習慣が根強いことが分かった。特に60代以上の女性の場合、ぞうきんがけの習慣があるものの体に負担がかかる。回転モップクリーナーはそのつらさを解決できる商品だった」と話す。
同社のものづくりは一から自社で企画・デザインするものと、他国で販売されている製品を日本市場向けにアレンジするものとあり、回転モップクリーナーは後者だった。15年7月発売の初代モデルは「中国系商社から提案された回転モップクリーナーをベースに本体色を変えたり、清掃能力の高い韓国メーカーの『キャッチモップ』を採用したりするなどのアレンジを加え販売した」と塩谷氏。
19年には類似品が出回るほどの人気で、同年12月には同社が注意喚起のお知らせを行ったほど。逆にそのおかげで幅広く存在が知られるようになった回転モップクリーナーだが、最初からヒットしたわけではない。当初は1店舗で月に1~2台売れればいいほうで、発売から約1年は販売態勢やコミュニケーション戦略が整っていなかったため苦戦したという。
試行錯誤の中、専門の販売士による店頭での実演販売を試したところ、2日間で30台以上が売れた。「これが流れが大きく変わったきっかけだった」と塩谷氏は振り返る。
「お客様に触ってもらい、しっかり知ってもらえれば、共感が得られることがよく分かった。そこで実演販売士や社員による家電量販店、ホームセンター、東急ハンズなどでの店頭実演イベントを増やした」(塩谷氏)
店頭実演で分かったのは、掃除機売り場を訪れるお客でも、床に見えない汚れがあるという事実を知らないことだった。掃除機はほこりなどの見えるごみを掃除するが、雑菌や皮脂などの見えにくい汚れが蓄積され、ざらつきやべたつきの原因になる。それを説明すると、納得した反応を示すお客が非常に多かった。おそらく普段から実感していたのだろう。
その後、店頭用の映像を流すといった施策も行ったが、実演する店舗以外ではなかなか販売が伸びなかった。そこで次のステージとしてテレビ通販に的を絞った。問屋主催の展示会に出展したところ、関西ローカルでのテレビ通販デビューとなり、狙い通りヒット。それからは関東キー局のテレビ通販やジャパネットたかたなどでも採用された。
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July 03, 2020 at 02:03PM
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アナログな製品の電動化で大ヒット 60万台突破の回転モップ - 日経クロストレンド
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