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特許で見る「他社牽制力」ランキング…ゴム製品業界1位はブリヂストン 2019年 - レスポンス

特許を申請すると、別の特許を引用して新たな特許が拒絶されることがある。このような、拒絶理由として引用された特許件数の多い企業には「他社牽制力」がある。パテント・リザルトによると、2019年のゴム製品業界で他社牽制力ランキング1位はブリヂストンだった。

パテント・リザルトは、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、2019年に他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した、『ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2019』をまとめ、7月30日に発表した。

パテント・リザルトの集計の結果、ゴム製品業界で2019年に特許が引用された企業トップ3は、ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴムとなった。引用された特許数は1位ブリヂストンが906、2位住友ゴムが610、3位横浜ゴムが547。これらの企業は技術開発において、競合他社が権利化するときに阻害要因となる、先行技術を多数保有している先進的な企業といえる。

●1位:ブリヂストン

最も引用された特許は「空気入りタイヤ」に関する技術。TOYO TIREの6件の審査過程で引用されている。このほかには「ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ」に関する特許などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に、ブリヂストンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業(111件)、次いで横浜ゴム(78件)、TOYO TIRE(68件)となっている。

●2位:住友ゴム工業

最も引用された特許は「自動二輪車用タイヤ」に関する技術で、ブリヂストンの特許2件への拒絶理由としてなど、計6件の他社特許の審査過程で引用されている。このほかには「ゴルフスウィング診断システム」に関する特許や「空気入りタイヤ」に関する特許などが、引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に、住友ゴム工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、ブリヂストン(101件)、次いで横浜ゴム(71件)、TOYO TIRE(50件)となっている。

●3位:横浜ゴム

最も引用された特許は「コンベヤベルト用コートゴム組成物」に関する技術で、ブリヂストンの「ゴム組成物、積層体、及びコンベアベルト」関連特許など、計6件の審査過程において引用されている。2019年に、横浜ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、ブリヂストン(95件)で、住友ゴム工業(79件)、TOYO TIRE(56件)となっている。

そのほか、4位TOYO TIREは「外面の汚れを抑制できる空気入りタイヤ」、5位 住友理工は「伸縮性に富んだ薄型電池用袋体」が、最も引用された特許として挙げられる。

なおランキングの集計対象は、日本特許庁に特許出願され、2019年12月までに公開されたすべての特許のうち、2019年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出した。

パテント・リザルトでは、このランキングの詳細データを販売している(価格:税抜き5万円)。

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July 31, 2020 at 08:00AM
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