大阪市立科学館が、新型コロナウイルスの影響で小惑星探査機「はやぶさ」の帰還10周年企画展を延期していた。同館が14日、明らかにした。

前日13日は、「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の表面物質搭載カプセルを地球に持ち帰ることに成功した日だった。これに関連した企画展を開催予定だったが、断念したという。

同館は、現在「3密」を避けるため、プラネタリウムのみ、定員を減らして運営しており、展示場は休止している。

長谷川能三主任学芸員は「(帰還した日に合わせて)本当は展示場内で企画展をやって、プラネタリウムでもやる予定でした」と残念がった。展示場については再開日を検討中で、再開すれば、すぐにでも企画展ができる準備をしているという。

また、今後は、12月には「はやぶさ2」が帰還予定で、プラネタリウムでもそれに合わせた上映を行う予定だ。長谷川主任学芸員は「そのころには、元に近い状態で営業できるようになっていればと思います」と願っていた。【南谷竜則】