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無償で提供されているギター・アンプのシミュレーター2機種をご紹介。あの有名アンプの音をPCで再現 - Engadget日本版

Amp Simulatorsせっかくのゴールデンウィークですが、今年はSTAY HOMEということで、自宅で過ごしている方が多いのではないかと思います。こんな機会に、いつも仕事で使っているPCをたまには趣味に役立てようと、腰を据えて音楽でも制作してみるか、という気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな人々を支援するため、現在は様々な音楽制作ソフトウェア・メーカーが、期間限定で製品を無償提供あるいは無料試用期間の延長などを行っています。SteinbergはDAWソフト「CUBASE ELEMENTS」や楽譜作成ソフト「Dorico Elements」、サウンド・ライブラリー「Absolute Collection」などが60日間無料で使えるキャンペーンを実施(2020年5月15日まで)Appleは音楽制作ソフト「Logic Pro」と映像制作用ソフト「Final Cut Pro X」の試用期間を30日から一時的に90日に延長しています

この手のソフトは音楽的知識がないと使えない、というわけでもなく、用意されているループや楽器(ソフトウェア音源)を組み合わせるだけでも十分、人に聞かせたくなるオリジナルなサウンドが作成できます。

しかし、モニターに向かってちまちま音を重ねていくよりも、どちらかといえば思い切りギターを掻き鳴らすほうが性に合っている、という方もいらっしゃるでしょう。そんな人たちに向け、今日は無償提供されているギター・アンプのプラグインを2種類、ご紹介します。エレクトリックギターをUSBインターフェイス等でPCやMacに接続すれば、あのイギリスやアメリカの有名アンプの音が完全無料で楽しめます。

Amp Simulators
▲「Amplitube4」の画面でOrange Tiny Terrorを選んだところ。

1つめは画像を見ればロック好きならピンとくるに違いない、英国オレンジ社の小型アンプ「Tiny Terror」を再現するもの。しかも既に生産が終了しているハンドワイヤード仕様です。ツマミはシンプルで、ボリュームとトーンとゲインしかありません。ゲインを上げれば歪みと音量が増えるので、ボリュームで出音の大きさを調整します。オレンジらしい「ジューシーな」サウンドがPCのスピーカーまたはヘッドフォンから聞こえてきます。

提供はギターをiPhoneにつなぐ「iRig」で有名なIK Multimedia社。同社のアンプ・シミュレーション・アプリ「Amplitube」で鳴らすことができます。

ただし、ダウンロードは少々面倒。まず、IK Multimediaの公式サイトでアカウントを作成し、ニュースレターの購読申し込みが必要です。次に「Custom Shop」と名付けられた同社のソフト購入・管理用アプリをダウンロード(もちろん無料)してログインすれば、「My Gear」の中にOrange Tiny Terrorが追加されているというわけです。

Amp Simulators
▲「Custom Shop」の「My Gear」。無料でも色々入っています。

Amplitubeは現行バージョンの「Amplitube4」の無料版が提供されています(IK Multimediaのサイトにログインすると「My Products」のページから「Custom Shop」が同梱された「AmpliTube Custom Shop」をダウンロード可能)。無料でもOrange Tiny Terrorのほか、英国マーシャルや米国フェンダーのアンプ、さらにいくつかのペダルやスピーカー・キャビネットが使用可能です。

Amp Simulators
▲オレンジの各種アンプやキャビネットが入っている「AmpliTube Orange」は99.99ユーロ(約1万1600円)

さらに課金すれば、機材がどんどん増やせるという仕組みはリアル・ワールドと変わりません。違いは実機よりずっと安い金額で手に入ることと、大型アンプがいくら増えても場所を取らないこと。なお、Orange Tiny Terrorはアンプヘッドなので、デフォルトで入っているマーシャルやフェンダーのキャビネットでも鳴らせますが、やはりオレンジのキャビネットも欲しくなるのが人情であり、メーカーの思惑でもあります(購入前に試用することもできます)。

IK Multimediaによると、Orange Tiny Terrorのプラグインは24.99ドル相当とのこと。ただし、無料でもらえるのは2020年5月6日までなので、興味のある方はお早めに。

Amp Simulators
2つめは、これもストライプの描かれたアンプの画像を見ればお察しの通り、ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンが手掛けるシグネチャー・アンプ「EVH 5150 III」の音をシミュレートしたものです。こちらはML Sound Labという会社が、人気YouTuberギタリストのRyan "Fluff" Bruceとのコラボレーションによって制作。Fluffがお気に入りのアンプをモデルにしたそうです。

しかし、IK MultimediaとOrangeのように、アンプ実機メーカーと正式提携しているわけではないので、「EVH」とか「5150」という製品名は使えず、「5034 Fluff」というネーミングになっています。ちなみに名称の「34」というのは、パワー管(パワーアンプ部の真空管)にEL34を採用しているということ。 5150 IIIというアンプには、6L6管を使ったモデルもありますが、英国製アンプで伝統的に使われているEL34を採用したことで、英国風味(つまりマーシャル風味)が強まったとされています。

ML Sound Lab
▲どこかで見たことがあるようなアンプが並ぶ。

こちらは公式サイトから「Amped Roots Free」というアンプ・シミュレーターのフリー版をダウンロードすると、スタンドアロンで使用できるアプリが入っています。さらに追加料金を払えば、「5151 Fluff」(エディ・ヴァン・ヘイレンの1992年当時のビーヴィー製アンプを再現)や、「Mega Fluff」(1990年代初期のMesa/Boogieを再現)、そして「Freeman Fluff」(改造マーシャルで名を挙げたフリードマンのアンプを再現)というFluffの選んだ有名アンプをモデルにした3種類のアンプ・シミュレーターも使えるようになります。

無料版でも1機種のアンプのほか、ノイズゲート、オーバードライブ(必要?)、リバーブという3個のペダルが付属するので、ヘッドフォンでも反響音を効かせて気分良くエディのブラウン・サウンドが楽しめます。

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▲ドライブ・ペダルはなくても、アンプだけで十分歪みますが。

これら2つのアンプ・シミュレーターは特に「DAWソフトの使い方を覚えるなんて面倒くさい、なるべくすぐにアンプの音を鳴らしたい」というギタリスト向けにご紹介しましたが、もちろん各種DAWソフトでもプラグインとして使用できます。Macをお持ちの方であれば、購入時に既にインストールされている「GarageBand」でも使えるので、まずはこのあたりの初心者向けソフトからDAWを始めてみるのもよいでしょう。

リズムやループのパターンに合わせて、アンプの銘機をシミュレートした音でギターを弾けば、ライブハウスで演奏できないストレスが少しは発散できるかもしれません。

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May 05, 2020 at 05:36PM
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