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AMDによるレイトレーシングがXbox Series Xでお披露目!ただ、ちょっと気になる所も... - GIZMODO JAPAN

ついに家庭用ゲーム機でもレイトレーシング!

Microsoft(マイクロソフト)の新世代コンソール、「Xbox Series X」がレイトレーシングを搭載することは以前から知られていましたが、これまで実際の映像は公開されていませんでした。

先日Microsoftは、今まで以上に新コンソールのスペックに重点を置いたブログ投稿を公開しましたが、Digital Foundryによる徹底解説は、Xbox Series Xに内蔵されているAMD製GPUと、新世代RDNA 2アーキテクチャの真価をより丁寧に解説してくれています。

RDNA 2アーキテクチャ

これまでAMDは、コンシューマ向けにRDNAアーキテクチャを採用してきましたが、「RDNA 2」はこれをさらに進化させたものです。AMDによれば電力性能比は50%向上し、さらには待望のレイトレーシング用ハードウェアアクセラレーションも搭載します。

実際の映像は、DXR(DirectXレイトレーシング)を使ったMinecraft(マインクラフト)のデモで行なわれました。これはゲームのグラフィックをより向上させるための、Microsoft製のAPIです。しかし、DXRつきMinecraftを注意深く見てみると、「Nvidiaの基礎コードがAMD用に作り変えられ、Series X内のAMD製レイトレーシングハードウェア上で動作している」とDigital Foundryが指摘しています。これが原因で、レイトレーシングを利用している他のXbox Series X用ゲームで、どれだけのパフォーマンスが引き出されるかがまだ不透明なのです。

ハードウェアアクセラレーションが鍵

Microsoftのテクニカル・フェローであり、Xboxのシステム設計者であるAndrew Goossen氏はDigital Foundryに対し、Microsoftが新コンソールに求めるパフォーマンスを引き出すには、ハードウェアアクセラレーションが鍵を握っていると言います。

「ハードウェアアクセラレーション無しの場合、シェーダで行なうこともできたのですが、それだけで13 TFLOPsを使ってしまいます。Series Xではこれを専用のハードウェアにオフロードすることで、シェーダが並行してフルパフォーマンスで機能できるようにしています。つまり、Series Xはレイトレーシングを行ないながら、実質25 TFLOPsの性能を使うことができるのです。」とGoossen氏。

つまり、AMD RDNA 2は最新のDXRスタンダードに対応し、NvidiaのTuringアーキテクチャと似たような動作をします。Bounding volume hierarchy(BVH)構造を作ることで、どちらのカードも光や反射の性質を現実世界と同じように再現することができるのです。それ以外のスペックを他のAMDやNvidiaの現在のカードと比較すると、ミドルレンジのデスクトップ用カード(Radeon RX 5600XTやGeForce RTX 2060 Super)は相手になりません。

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Image: Microsoft
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Image: Microsoft

でも、ちょっと待って

しかし、AMDのレイトレーシングに興奮するのはまだちょっと早いかも知れません。

解説でDigital Foundryが見たのは、Xbox Series X上で動作するMinecraft DXRのデモでした。レイトレーシング有りと無しの比較画像を見ると、まるでNvidia RTX GPUでレンダリングされたかのように見えますが、それもそのはず、デモは完全なレイトレーシング(しかも非常に素晴らしい)で、カスタムのAMD GPUで動作していましたが、コードはMinecraft RTXコードをベースにしたものなのです。しかし、RTXのコードがどこまで、あるいは何が書き換えられたのかは明らかになっていません

それに、デモは結局デモです。非常にカスタマイズされたチップで動作し、まだ開発途中のDXRで動作するMinecraftでは、デスクトップ用のGPUで将来何ができるのかを知ることは難しいでしょう。

また、レイトレーシングに対応したControlやMetro ExodusなどのゲームがSeries Xでどう見えるのかも分かっていません。これらのゲームのDXRコードもNvidia用なのでしょうか? それにこれは、MicrosoftのxCloudでゲームがリリースされた時、いくつかのゲームではレイトレーシングが可能になるということなのか、そしてMicrosoftはサーバー用にNvidiaではなくAMDのGPUを使うということなのか?(クラウド上でのレイトレーシングは、AMDの視野に元々入っていましたしね)

Xbox Series Xが今年のホリデーシーズンにリリース予定であることを考えると、おそらくレイトレーシング可能なデスクトップ用GPUも、サプライチェーンでの大規模な滞りがない限り、同時期にリリースされるでしょう。現在、GPU業界ではレイトレーシング可能なGPUに競争相手が必要です。しかし、AMDがどういったものを出してくるのか、それはまだハッキリと分かっていません。

Xbox Series Xのフルスペック

・CPU 8コア@ 3.8 GHz (3.6 GHz w/ SMT) カスタムのZen 2 CPU

・GPU12 TFLOPS, 52 CUs @ 1.825 GHz Custom RDNA 2 GPU

・ダイサイズ 360.45 mm2

・7nmプロセス Enhanced

・メモリ 16 GB GDDR6 w/ 320b bus

・メモリ帯域 10GB @ 560 GB/s, 6GB @ 336 GB/s

・内部ストレージ 1 TB カスタム NVME SSD

・I/O転送速度 2.4 GB/s (Raw), 4.8 GB/s (圧縮, with custom hardware decompression block)

・拡張可能ストレージ 1 TB Expansion Card (matches internal storage exactly)

・外部接続ストレージ USB 3.2 External HDD Support

・光学ドライブ 4K UHD Blu-Ray Drive

・パフォーマンス目標 4K @ 60 FPS, Up to 120 FPS

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March 18, 2020 at 11:02AM
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