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火星の衛星を掘りにいこう。MMX探査機のターゲットがフォボスに決定! - GIZMODO JAPAN

タッチダウンはフォボスに決定!

火星の周回軌道に入り、火星の月であるフォボスとダイモスについて調査&フォボスからサンプル取得を目的とした「MMX(Martian Moons eXploration)」計画が、文部科学省により正式に承認を得た、とNEW ATLASNHK NEWSなどのサイトが伝えています。

MMX計画とは?

これは2024年9月に地球から出発し、2025年8月に火星の周回軌道への到着を予定しています。そこで丸3年調査のため滞在したのち、2029年9月に帰還する計画となっています。

フォボスとダイモスを調べることで、それらが火星の外から引き付けられたのか、それとも火星と隕石の衝突で弾き飛ばされたのかが分かり、もし採取したサンプルから鉱物や水分を検出できれば、原始の太陽系についての手掛かりが得られるかもしれません。

Video: JAXA | 宇宙航空研究開発機構/YouTube

MMX探査機は、フォボスにタッチダウンして2cmほどの穴を掘り、サンプルをゲットします。この探査は「はやぶさ2」が、地球近傍小惑星 「リュウグウ」に穴を開けてサンプルを集めたのと同じことですが、もし成功すれば、かつてロシアが打ち上げたフォボス1号・2号、そして日本が打ち上げた探査機「のぞみ」が成し得なかった偉業を成し遂げることになりますし、将来の火星移住計画のため火星降り注ぐ放射線を測量するといった任務もあるようです。

レゴで再現されたMMX探査機

何百回もの着陸シミュレーションの結果、地球の1/2万しかない低重力でデコボコの激しいフォボスにタッチダウンをするために作られるのが、転ばないようシッカリ踏ん張れるよう広く開いた着陸脚。これが特徴のひとつなのですが、JAXAの研究開発部門に勤める研究員さんが、MMXをレゴで再現したこともありました。

MMX MISSION NEWSに投稿された製作秘話には、この探査機についての理解をより一層深めるため、先輩職員がレゴでとある宇宙機の模型を作ったのを見た経験から、ご自身も作ることにしたと書かれています。

こだわりは、折り畳める太陽電池パネル「薄膜SAP(Solar Array Panel)」、帰還時には分離するモジュール式機体、ショック吸収機能つき着陸脚の再現の3点とのこと。

このモデルを作るために必要なブロックのリストと、組み立て方を図解で記した240ページに渡るマニュアルも公開されていますので、我こそはという方は挑戦し、自らの手で「ロケット分離後のSAP展開→惑星間航行→往路モジュール分離→着陸→帰還」という一連のミッションを再現してみてはいかがでしょうか?

Source: NHK NEWS, YouTube via INTERESTING ENGINEERING, NEW ATLAS, Twitter, MMX MISSION NEWS(1, 2, 3)
Reference: Wikipedia(1, 2)

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