異端。しかし、これもまた一つの最先端。
モノクロ撮影に特化したデジタルレンジファインダーカメラ「ライカM10モノクローム」が発表されました。
カラーフィルター&ローパスフィルターを“非”搭載。そして動画機能も“非”搭載。つまり、モノクロ写真しか撮れません。
ベースとなっているのは、M型ライカの最新機種「ライカM10」の静音シャッターモデル「ライカM10-P」。ライカ史上最も静かなシャッター音と、ライカロゴ赤バッジなどの装飾がないことが特徴ですが、このライカM10モノクロームではライカM10-Pよりも刻印部分の彩色が抑えられ、さらにミニマルなスタイルとなっています。
また前機種となるモノクロ専用機「ライカMモノクローム(Typ246)」に対してサイズダウン。フィルムのM型ライカと同等の薄さを実現しています。
これは「世界で最もミニマル&エッジーなデジタルカメラ」と呼んでも差し支えのないカメラではないでしょうか。
「カラーフィルターを通さないモノクロ表現」×「4000万画素センサー」の衝撃

何よりも注目すべきは、撮れる写真です。
通常のデジタルカメラにおけるモノクロモードは、一度カラー撮影した写真を内部処理でモノクロに変換しているのですが、「M10モノクローム」はそもそもカラーフィルターを搭載していません。これにより写真の解像感は有効画素数以上に鮮明な印象となり、ハイダナミックレンジな美しい諧調表現が可能となっています。
その描写力は「ライカMレンズの最高峰『アポズミクロン M50mm』は『ライカMモノクローム』でしかその真価を発揮できない」とまで発売当時言われていたほど。

そんなライカのモノクロ専用センサーが、ライカM10モノクロームでは約2,400万画素から約4,000万画素へとより高精細になりました。
近年SNS上では中判フィルムカメラで撮られた写真が人気を呼んでいますが、ライカが公開した作例からは中判モノクロ写真のような印象を受けます。
レンジファインダーで4,000万画素、絞り開放は使えるのか?

ライカM10-Pユーザーとして、この高解像化したライカM10モノクロームについて気がかりなのは、光学ファインダーの限界です。
光学ファインダー内の二重像を重ねることで(手動で)ピント合わせをするレンジファインダー機。その特性的に普段ライカM10-Pを触りながら感じているのは「絞り開放での撮影は2,400万画素が限界では?」ということ。
今後のセンサー高解像度化に伴い、EVFを搭載するという噂もちらほら聞こえてきますが、ライカM10モノクロームはスペックを見る限り従来のファインダーのまま出してきたようです。
デジタルカメラは中判フィルムに憧れを見る?
モノクロオンリーながらも約4000万画素センサーを搭載してきたライカM10モノクロームから見えてくるのは、やはり「高解像度=未来」という傾向。
個人的に、今後のカメラは「クロップ前提の高解像度」あるいは「中判フィルムのような描写」のどちらかに進化するのではないかと予想していますが、本機種はグレインノイズの美しさも含め、後者の方向のために高解像化したような印象を受けています。
それはきっと、デジタルカメラがこれまで到達できなかった領域ではないでしょうか。
M10の高解像版として噂されている「ライカM10-R」にも期待が高まりますね。

さて、この「ライカM10モノクローム」の発売は1月25日。価格はライカ公式オンラインストアで115万5000円(税込)です。
値段について突っ込むのは、もはや野暮。そういうものだと受け止めるしかないのです。ええ。
Source: Leica Camera AG
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January 21, 2020 at 04:00PM
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