米Appleは、米セキュリティメディアKrebsOnSecurityに対し、同メディアが12月3日の記事で指摘した「iPhone 11 Pro」でのプライバシーに関する懸念について、今後のiOSのアップデートで修正すると語った。KrebsOnSecurityを運営するブライアン・クレブス氏が5日に報じた。
この問題は、「iOS 13」の「位置情報サービス」をすべてのアプリとサービスでオフにしても、位置情報サービスが有効であることを示す矢印アイコンがステータスバーで断続的に表示されるというもの。
クレブス氏はこの問題について動画を添えてAppleに質問した。Appleは当初、iPhoneは設計通りに動いており、「実際のセキュリティへの影響はない。位置情報サービスが有効になっているときにアイコンがステータスバーに表示されるのは予想された動作だ」とコメントしていた。
だが、Appleは5日にKrebsOnSecurityに対し、この動作はiPhone 11シリーズに搭載された新しい「Ultra Wideband(UWB)」に関連していると説明し、iOSの将来のバージョンで、システムサービスでUWBのアクティビティを完全に無効にできるオプションを追加するとコメントした。
UWBは、従来の送信を妨害せずに機能する超広帯域通信。Appleはこの技術で、iPhoneと他の端末との位置関係を正確に把握できると説明している。これにより、AirDropでのファイル共有などが簡単になるとしている。
Appleは、位置情報アイコンが断続的に表示される理由を、「AppleがUWBを展開するための承認をまだ得ていない地域でこの機能が使われていないかどうかを定期的にチェックしているため」と説明した(UWBを承認している地域一覧はこちら)。このチェックはすべてiPhone上で行われ、Appleはユーザーの位置データを収集してはいないと語った。
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Apple、「iPhone 11」で設定を無効にしても位置情報を共有しているように見える問題を修正するとコメント - ITmedia
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